皆さんこんにちは、栃木県宇都宮市にあります「おだいら矯正歯科」院長のおだいらです。
さて、久しぶりに息子の方の矯正治療のお話しです。
前回の「息子の矯正Part8」は2020年4月にブログにアップしていましたが、そこから永久歯萌出完了まで経過観察をしておりました。
永久歯への生え替わりが完了したため、第2期治療に移行することになりました。
第2期治療を始める前には、最初の治療の時と同じように、一通り検査を行い治療計画を立てます。ちなみに息子は現在13歳の中学1年生です。
息子の主な検査結果です
まずパノラマレントゲンです
このレントゲンでは歯の生え替わりの様子や歯根の状態、大きなむし歯がないかなどを確認します。
まずこちらでの問題点としまして、親知らずが上下左右とも確認されました。
親知らずは矯正治療をしない人でも抜くことが多い歯です。うちの息子も将来的には抜歯になりますが、まだ形成の途中でおそらくこの方向ですと出てきますので、生えてきて邪魔になったら抜歯になるかと思います。
次に頭部X線規格写真(セファログラム)です。
このレントゲンは上下の顎のバランスや、顎に対して歯がどこに並んでいるのか等々、いろいろなところを確認するとても重要なレントゲンになります。(どのように検査結果を判断するかは、お姉ちゃんが一足先に始めており、検査結果の分析についてブログに掲載していますのでそちらをご覧ください。)
このレントゲンでの精査がなければしっかりとした矯正治療はできないと言うくらい、大事なレントゲンです。
息子の問題点として咬む力が強い骨格であること、下顎前歯が内側に倒れていること、若干上の前歯が前に出ていること、その原因としてかみ合わせが深いことなどがわかりました。
こちらはお口の中の写真です。
でこぼこはありますが、それほどの量ではありません。これまで準備矯正で前歯の反対咬合を治したり、上顎前歯の排列をしたりしてきましたが、その準備矯正が奏功しているかと思います。
最初の状態を放っておいたら、もっと悲惨なかみ合わせになっていたと思います。
これ以外も第2期治療ではCTレントゲンや歯型、顔写真などを採得し、総合的に分析した結果、息子は非抜歯で治療することになりました。
今後は全ての歯にブラケット装置を装着するマルチブラケット法による治療を行います。
治療方針としては
1.内側に傾斜している歯を唇側に起こす
2.唇側に起こしてできたすき間を利用してでこぼこを並べる
3.綺麗に並べることで上下の歯をしっかりと咬ませる
となりました。
今後は定期的に第2期治療の経過も掲載していきたいと思っておりますのでお楽しみに!