皆さんこんにちは、栃木県宇都宮市にあります「おだいら矯正歯科」院長のおだいらです。
さて、息子の矯正Part10でいよいよ第2期の本格矯正がスタートしたことについて記載しました。そこから約3ヶ月かけて上顎のでこぼこをきれいに並べながらかみ合わせを浅くしていましたが、前歯のかみ合わせ具合がほどよい感じになりましたので、下顎の前歯にもブラケットを装着致しました!
今後は上下顎のでこぼこをきれいに並べ、その後かみ合わせを良くする治療に入ります。
矯正歯科治療はよく治療期間がかかるという話しを聞くと思います。歯とそれを支える骨(歯槽骨)の反応を始めとして、いろいろな原因があるのですが、その中の一つにブラケットに通すワイヤーの特性があります。
ワイヤーには大きく分けて1.でこぼこを治すのが得意なワイヤー、2.前歯を引っ込めたり等、抜歯したすき間を埋めるのが得意なワイヤー、3.細かなかみ合わせを治すのが得意なワイヤー、があります。
すべて金属でできていますので、その金属の特性を活かして各段階の治療を行います。
でこぼこを並べること、前歯を引っ込めること、かみ合わせなどをすべて同時に治療できればいいのですが、全ての特性を持っている金属はありませんので、各段階によって毎回その治療に適したワイヤーに変えていきます。
そのためどうしても期間がかかってしまいます。
ちなみに息子は現在でこぼこを並べるステージですので、下顎は柔らかくて弾力のある「カッパーナイタイ」というワイヤーが入っています。
これはいわゆる形状記憶合金で、ある一定の温度(だいたい体温くらい)になると活性化され歯を動かす力がかかります。逆にそれ以下の温度になるとワイヤーが「ふにゃふにゃ」になり動かす力がなくなります。
そのため矯正を始めたばかりでどうしても動く力で歯が痛いときには、冷たい氷やアイスなどでその歯を冷やすと力が弱くなり、痛みも和らぎます。
そんな便利なワイヤーなんです。
ちなみに上顎は結構並んできているので、形状記憶合金ではなく、普通に柔らかく弾力のある「ニッケルチタン合金」のワイヤーが入っています。
現在のところ治療は順調に進んでいますので、また経過をこちらのブログにてご報告したいと思います!