皆さんこんにちは、栃木県宇都宮市にあります「おだいら矯正歯科」院長のおだいらです。
さて、約5ヶ月ぶりになりますが、娘の矯正について書きたいと思います。
娘の治療計画は以前書きましたように、前歯のでこぼこによって下顎骨の成長が妨げられているため、上の前歯を並べた後下顎の成長を誘導する装置を使う予定でした。
今回はとりあえず上の前歯が並んだので装置を撤去しました。




その後このような装置を使って下顎骨の成長誘導に移行します。

この装置をバイオネーターと言います。
この装置は取り外しが効くので、夜間のみ使用していきます。
当院では通常数ヶ月から長く使う患者さんですと1、2年ほど使用し下顎骨の成長誘導を行います。使うタイミングは成長の時期を見計らい、身長がぐんぐん伸びる小学校高学年くらいに使うことが多いです。
この成長誘導するところまでが第1期治療(混合歯列期の治療)になります。
娘はすでにすべての永久歯が生えておりますので、おそらく数ヶ月後には第2期治療(永久歯列期の治療)に移行します。
第2期治療は現状を再診断し、再度治療計画を立てた上でマルチブラケット装置にて治療を行っていきます。
マルチブラケット装置での治療では、歯を抜く、抜かないにかかわらず上下顎骨の土台のバランスがいい方が基本的に仕上がりが良くなります。第1期治療は成長を利用した治療が出来るため、そのバランスをある程度整えることができるというのが最大のメリットです。また、バランスが良くなることで大人の治療だけなら歯を抜かなければならない症例が抜かずにすむ場合もあります。
矯正歯科治療の開始時期は人それぞれですが、骨格の問題などがある場合は、第1期治療が重要になってきます。
次回の「娘の矯正Part3」はおそらく第2期治療でマルチブラケット装置を付けたときのお話しになりそうです!