皆さんこんにちは、栃木県宇都宮市にあります「おだいら矯正歯科」院長のおだいらです。
さて、以前は定期的に更新していましたシリーズ「娘の矯正」と「息子の矯正」ですが、気がつけば1年近く更新していませんでした(汗)
治療はもちろん進んでいますので、今後は定期的に更新したいと思います!
今回は娘の矯正です。
前回のブログではでこぼこがキレイに並んできたというお話しでした。
今回は次のステップのお話しです。
娘は永久歯を抜いていないので、でこぼこを並べると少し前歯が前に出てしまいいわゆる上顎前突(出っ歯)気味のかみ合わせになります。
前に出てしまった前歯を、永久歯を抜かずに引っ込めるには奥歯も含めて全体的に奥へ詰めていく必要があります。
そのような治療に有効なのがオーソアンカースクリュー(歯科矯正用のインプラント)になります。
歯と歯の間の安全な場所に壁にネジを入れるような感じでアンカースクリューをグリグリ回して入れていきます。
そう話しますとかなりびびる患者さんが多いのですが、永久歯を抜いたり大きなむし歯を治したりするよりもずっと痛みは少なく、うちの娘も「思っていたより全然痛くない」と言っておりました。
ネジとして歯槽骨に入る部分の幅は1.3~1.4mm程度なので、撤去後は2、3日もすればその穴はわからないくらいになります。
穴の大きさのイメージとしてはピアスを入れるくらいの感じだと思います。
十数年前はこのような装置がなかったので、奥へ詰める治療はかなりの期間を要し、また代わりの装置としてヘッドギアという帽子のような装置を使わなければならない場合もあり大変でした。
アンカースクリューがあることでヘッドギアのような大がかりな装置を使わず、しかも治療期間が短縮されるのでとても画期的な発明だと思います。
ちなみにおだいら矯正歯科ではより安全にアンカースクリューを埋入するため、月に1、2回歯周病専門医の資格を持っている先生に来てもらっています。(私の大学時代の同級生です)
その先生とCT画像を確認しながら、より安全で矯正治療に効果的な部位にアンカースクリューを埋入しています。
10年以上前からおだいら矯正歯科では使用している装置ですので、当院で埋入したアンカースクリューは累計で1830本になります!
娘もこの装置を駆使して今後は上の歯を奥に引っ込めていきます。