皆さんこんにちは、栃木県宇都宮市のおだいら矯正歯科、院長のおだいらです。
さて、久々に治療関係の話題を。矯正歯科治療では必ず治療の開始前に検査をして、問題点を洗い出し、綿密な治療計画を立てます。
その検査で採得するものに歯の模型があります。ムシ歯の治療をされた方の中にもやられた方いらっしゃると思いますが、どろどろの粘土みたいなやつで採る歯型です。
これは診断に重要で欠かせないもので、さらには治療後どのような変化をしたかの確認や、治療が終わって数年後にどのくらい安定しているか確認するためにも必要になります。
これが結構かさばるんですよねぇ(汗)治療後の患者さんであれば一人上下3組最低でもありますし、小さいころから来院されている患者さんなんかは4組も5組も保管してあります。しかも素材が石膏ですのでたくさんあると意外と結構重いんです(汗)
開業以来模型は増え続け、保管場所を増やすために医院の改装をし、さらには模型小屋を建てましたがすでに満杯状態です。
何かいい方法はないかと思っていたところ、先日の矯正歯科医会大会でこのようなものを見つけました。
3D!社が運営している、模型をスキャンしてデジタル情報としてネット上に保管しておけるシステムです。模型を送ればそれをスキャンしてくれ、また必要があれば3Dプリンターで模型を再製してもらえます。
これはいい!!!
ということになり、早速年間契約を結び、まずは近々で使わない模型を500組程送りました!
500組なくなるだけで模型小屋も余裕ができてきました。あとはクラウド上に出来上がってきた画像を見て使えそうであれば、まだまだある模型を順次送っていきたいと思っています。
ある先生に聞いた話ですと最近アメリカではお口の中をスキャンしてそこからデジタル画像を作るので歯型さえ採らないそうです。
さすがにまだそこまでやって診断漏れなどが出てしまうと怖いので、デジタル画像を確認しつつ、少し様子をみていこうと思います。