皆さんこんにちは、栃木県宇都宮市のおだいら矯正歯科、院長のおだいらです。
さて、毎年勉強会はセミナーには多数参加しておりますが、今回は25日、26日の2日間開催された、第5回デジタル矯正研究会大会に参加してまいりました。
開催場所が九州は福岡でしたので、遠いし当日出たのでは間に合わないので、前泊しないといけないですし、行こうかどうしようかかなり迷ったのですが、大会のテーマにかなり興味があったので思い切って参加いたしました。
今回のテーマは「失敗例をいかにリカバリーしていくか」です。学会や勉強会ではきれいに治った成功症例を出すのが普通で、失敗例を見ることはほとんどありません。
抄録の冒頭に書いてありました。
「失敗は成功のもとと言う言葉通り、原因を追究し欠点を反省して改善していくことで、かえって成功に近づくことができます。しかし、今までの多くの矯正研究会では、成功例の発表が多く、失敗例をどのようにリカバリーしたのかという発表はあまり行われてこなかったように思われます。矯正臨床において、実はこのような経験こそが価値があり、次の間違いを未然に防ぐために大切だと思われます。そこで今回、経験豊富な先生方にそれぞれの立場から貴重なお話を頂くことにしました。」
大変興味がある内容でしたので、思い切って行ってまいりました。
矯正歯科の世界では知らない人がいないのではないかと言うご高名な先生ばかりが2日間に渡りみっちりと自分の長い臨床経験から失敗して学んだことをお話ししていただきました。
また、治療の内容も多岐に渡り、外科矯正や埋伏歯の判断、舌側矯正、いわゆるマウスピース矯正など、各分野のエキスパートが様々な角度から失敗とリカバリーについてご講演されました。
ちなみに患者さんがこのブログ読まれたときに「失敗、失敗って矯正ってそんなに失敗するものなのか!」と思うかもしれませんが決してそういうわけではありません。
本当に極々まれに起こりうるリスクを未然に防ぐため、たとえば問題が起こりうる確率が2%で残りの98%は全く問題がないリスクあったとします。それでもそのリスクは1%でも減らすべきですし、100%ノーリスクを目指すべきだと思います。
またその2%の確率の問題が起こってしまった場合、その問題にどうやって対処しなければいけないか、経験した先生でないとわかりません。
そんな話がいろいろ聞けましたので、私にとっても失敗を未然に防ぐため、そして将来問題が起こってしまった場合にうまく対処するにはどうしたらいいかなど、いろいろと勉強になりました。
まあそんなことが起こらないのが一番ですが(汗)