皆さんこんにちは、栃木県宇都宮市のおだいら矯正歯科、院長のおだいらです。
さて、10月18日(火)より20日(木)まで、日本矯正歯科学会に出席するため札幌まで行ってまいりました。
学会のメインは19日、20日なのですが、私の場合18日に臨床研修機関の指導者講習が夕方から、また夜には日本臨床矯正歯科医会の大会運営委員会があるため、18日午前中の診療を副院長に任せ、一足先に札幌入りさせていただきました。
指導者講習ではこれまでの規定から改定されたことの説明や、論文の指導方法など、これから新しく矯正歯科学会認定医を目指す先生方を指導する立場として、いろいろと勉強させていただきました。
また、講習を受けて強く感じたのは今回からかなり倫理規定に関して厳しくなっているという事です。以前も書きましたが、現在矯正歯科のホームページは、誇大広告や患者誘導広告が散見され、かなり問題となっています。消費者である患者さんからの苦情も年々増えている様で厚労省からもこの状況を改善するよう指導が来ているそうです。
もちろんこのような行為をする先生はごく一部なのですが、その一部がものすごく目立ってしまっているので、日本矯正歯科学会としても、矯正歯科界で自浄作用をなんとか進めないと、矯正歯科が医療として認められなくなるのではと危惧しております。
そこで、今後問題があるホームページを出している医院には臨床機関取消しや認定医はく奪など、何らかのペナルティを科すことも考えているそうです。
これはまじめにやっている先生からすればとても良いことだと思います。おだいら矯正歯科のホームページも完全に医療機関ホームページガイドラインに則って作成していますので、是非厳しくしていただきたいものです。やはりそのような問題で一番の被害をこうむるのは患者さんだと思いますので。
話を本題に戻しますと、19日(水)は開会式から始まり、その後埋伏歯に関しての講演がありました、埋伏歯とは何らかの原因で歯槽骨から出てこられない永久歯の事です。
萌出障害の異常を見逃したまま10歳を超えると急激に埋伏する可能性が高くなるということでしたので、8、9歳くらいで萌出障害の可能性があるか確認した方が良いとのことでした。もちろん今までもレントゲンで埋伏に関して確認していましたが、今後は今まで以上に意識しながら、乳歯の抜歯時期など判断したいと思います。
講演の際には会場は満員でこの演題に対して、矯正歯科の先生方の関心の高さを物語っておりました。
ちなみに私は出足が送れ、4階席から聴講しておりました(汗)
今回の札幌大会は、聞いたところによると参加者が6000人規模といつもにも増して多かったそうです。
毎回、札幌で開催するときは料理もおいしいということもあり出席者が多いそうですが、今回はこれに加え昨年が徳島市だったため、ホテルが取れずやむなく欠席した先生も多く、その反動が出たのだと思います。
次回大会は神奈川県横浜市です。都心に近いのでまた参加者は多そうですね!