皆さんこんにちは、早朝の井上選手の衝撃的なKOを観たがために寝不足気味のおだいら矯正歯科、院長のおだいらです(汗)
さて、私が入会しています公益社団法人日本臨床矯正歯科医会では「矯正歯科何でも相談」という公益事業を行っています。
これは矯正歯科医会のホームページにある相談窓口から届く様々な矯正歯科治療に対する質問に答えるというもので、開始したのが平成16年3月からすでに15年間続いている事業だそうです。
ちなみにこの事業の目的は、
1.ご相談者の矯正歯科治療に対する不安や悩みの軽減
2.会員へのフィードバックを通じた医療の質の向上
3.当会ならびに矯正歯科医療のイメージアップ
とのこと。
2年に1度担当委員の先生方がこれらの質問と回答をまとめ、「矯正歯科何でも相談白書」として各会員へ送られてきます。
先日平成29年1月から平成30年12月までをまとめた白書が送られてきたのですが・・・
見てください、この厚さ!
1巻から5巻と比べて全然厚味が違います!
2年間に受けた質問の数は297件で6年前の第5巻と比べて約6倍に増えています。
これはそれだけ矯正歯科治療が世間に周知されてきたと言うことだと思います。
ただ、矯正歯科治療が世間に周知されたことは喜ばしいことですが、質問の中身を見てみますと良いことだけではないようです。
内容的には相談を開始した当初の矯正歯科治療そのものに対する疑問や質問が多かったようですが、ここ数年は実際に治療を進めているうえでの治療や支払いに対する不満が多く、おそらく増えた相談のほとんどがそういったことの質問なのではないかと思います。
文書から察するにそういった質問をしてくる患者さんの多くは、術者とのコミュニケーション不足からきているような気がします。
開始前の契約書を交わすところから毎回の処置内容、矯正歯科治療のリスク、治療後の保定など、自費診療でしかも治療が長期に渡るためそういった不満も積もっていくのかと。
また、明らかにこれは術者側が悪いであろう事例も散見されます。
こういった不満や不安を他山の石とすることなく、おだいら矯正歯科でも細心の注意を払いながら患者さんへの説明に努めて参りたいと思います。
それにしてもこの相談に対する回答を作成していらっしゃる先生方には頭が下がります。
本当に丁寧に、わかりやすく、そして矯正歯科従事者よりにならず公平に、時には不安を感じている質問者に寄り添った回答をされており、質問された方の多くは回答を読んで安心し納得されたのではないかと思います。
私もこれを読んでいるだけでとても勉強になります。