さて前回の続きで、私が
なんとか無事に
大学の授業は出席日数の3分の1までは休んでも進級試験は受けさせてもらえます。(それ以上休むと受験停止です。)
毎晩飲み歩いていた私は、常に1時間目の授業は出席日数ギリギリでした。
12月ぐらいになるともう1日も休むことができない状態になり、毎年「前半もう少し出席していれば良かった」と後悔し、それでも堕落した生活から抜け出せずにいました。
ただ、文系の大学に比べ、歯科大学の学生生活は忙しいものです。
それは通常の授業に加え、実習の授業があるからです。
実習は1日でも休むとついていけなくなり、それこそ落第する、しないの話になってしまうからです。
通常授業はギリギリまで休んだ私でさえ実習は1日もかかすことなく出席していました。
頭のできは並でしたが、そこそこ手は動いたので、無難に実習をクリアーしていたように思います。
また、大学時代はゴルフ部に所属し、ゴルフの腕前は並以下でしたが、新歓コンパや追い出しコンパなど、夜の活躍が目立ち、キャプテンもやらせていただきました。
キャプテンをやり、他の部員をまとめた経験は今でも役に立っているのではないかと思います。
要領よく大学生活を過ごし、6年間という学生生活は非常に楽しいものでしたし、あっという間に過ぎ去っていきました。
大学生活の最後に待ち構えていたのは卒業試験&歯科医師国家試験です。
このときばかりはさすがの私も、これ以上ないぐらい勉強しました、積み重ねると身長ぐらいある(言いすぎでしょうか)膨大な量の過去問や参考書と毎日格闘していました。
よく「もう一度大学生活をやりたいな」と妄想を膨らませることがありますが、最後に試験があることを考えると、もうやり直したくありません。
今でもたまに国家試験に落ちる夢を見るぐらいです。
完全にトラウマになっています。
話に聞くと今の歯科医師国家試験はさらに合格するのが難しくなっているようです。
あれ以上に勉強するのかと思うと、(もちろん私と今の学生では頭のできが違うでしょうが)これから試験を受ける学生さんは本当にかわいそうだと思います。
その国家試験も無事に一発で合格しました。昔から運だけは強いんです。
もうひとつ、卒業を前にやらなくてはいけないことが、今後の進路の決定です。
今ほどではありませんが、その当時も歯科医師の未来は決して明るいものではありませんでした。
どんどん開業医が増え続け(今はコンビニより数が多いんですよ!)それに反比例して虫歯の患者さんが減ってきていたからです。
いろいろ考えた挙句、「これからは矯正治療だ!」という結論に達し、大学の矯正学教室に研究生として残ることにしました。