皆さんこんにちは、栃木県宇都宮市で開業しています、おだいら矯正歯科、院長のおだいらです。
今回は認定医についてお話ししたいと思います。
学会認定医
高度な知識や技量、経験を持つ医師・歯科医師として学会が認定した医師・歯科医師。
多くの学会では、認定医となるための条件を定めている。条件としては、研修指定病院での勤務期間や学会、講演会の出席回数を指定したうえで試験を行う場合が多い。以前は、筆記試験がほとんどであったが、最近実技試験を行う学会も増えている。
これはウィキピディアから引用しました認定医の解説です。
認定医制度は矯正歯科にもあり、矯正歯科医を選ぶ際にこの認定医を持っているかどうかは一つの指標になると思います。
日本矯正歯科学会の認定医の場合、認定医になるためには筆頭の論文を出し、10種類の様々な症例を提出し、それに対する口頭試問等の試験に合格しなければなれません。
また、合格した後も5年に一回は認定医の更新のために、症例発表が義務づけられています。
私は日本成人矯正歯科学会の認定医は持っておりますが、日本矯正歯科学会の認定医は持っておりませんが、矯正医の間では、認定医というと通常は日本矯正歯科学会の認定医を指します。
私がこれまで取得できなかった理由として、日本矯正歯科学会の認定医を取得するには、大学の矯正学教室などの指導医の先生がいる機関に5年以上常勤で在籍しなければなりませんでしたが、私は神奈川歯科大学矯正学教室に2年間しか常勤として在籍しませんでしたので、指導医の下での研修期間がたりないことがあげられます。
(その後は3年間、非常勤で在籍していました。)
基礎研修の2年間が終了する際には、その後の進路をどうするか決めなければなりません。
基礎研修終了後の研修医に与えられる選択肢は以下の4択です。
1)大学に残る
2)指導医がいる矯正歯科医院に勤務する。
3)指導医がいない矯正歯科医院に勤務する。
4)矯正はやらず一般歯科に勤務する。
大学もしくは指導医がいる歯科医院に3年間、常勤すれば認定医を申請できる資格が得られます。
しかし、大学に残るためには研究費を払い、ほぼ無給で3年間過ごさなければならず、うちは両親からさらに3年間も仕送りをお願いできる経済状況ではありませんでした。
また大学は多くのドクターや研修生が勤務していますので、患者さんを皆に振り分けていくと1人のドクターが診る数は限られてしまいます。
それに、私には生涯の師匠であります竹元先生のところにどうしても勤務したいという希望がありました。
そのため基礎研修終了後、私は迷わず「イーライン矯正歯科」の門をたたき、幸運にも受け入れていただくことが出来ました。
私が決めた進路に後悔はありません。
「イーライン矯正歯科」に勤務して本当によかったと思っています。
なぜなら特別なテクニックである舌側矯正(裏側矯正)を学べたことに加え、大学で配当される患者さんの約30倍の患者さんを治療させていただくことができたからです。
大学でそれだけの経験を積もうとすれば、90年かかる症例数、つまり大学で治療する一生分以上の患者さんを、たった5年3ヶ月で経験させていただいたことになります。
もちろんそれだけ1日1日がハードでいしたし、診療が終わる7時には立ち上がれないぐらい疲れていることもしょっちゅうでした。
その後、「おだいら矯正歯科」を開院したわけですが、いざ自分で開業してみますと、かなりの難症例の方がいらっしゃっても、よほどのことでは動じない自分がいました。
当然です!
それだけの経験を積んできましたから。。。
と、話がそれてしまいましたが、この度認定医申請の規定に変更があり、ここ数年間は特別処置として、私のような境遇のドクターや、日本の大学を卒業後、海外で矯正を勉強されたドクターにも認定試験を受ける資格が与えられました。
もちろんこれまで取得されてきたドクターのように、面接や、症例を提出した上で試験がありますし、また論文もかかなくてはいけませんが、せっかくの機会ですので、がんばって申請しようと思います。
提出する症例には事欠きませんが、論文を書かないと。。。