皆さんこんにちは、
たまには矯正歯科治療の話もしましょう!
皆さんは「形状記憶合金」をご存知でしょうか?
形状記憶合金とは、ある温度(変態点)以下で変形しても、その温度以上に温めると元の形状に回復する合金のことです。
矯正歯科治療でも、ここ5?10年の間に一般的に利用されるようになり、「カッパーナイタイ」などと呼ばれています。
矯正歯科治療する際にはとても重宝するワイヤーで、主に装置を着けた初期の段階で、でこぼこを並べるために使用されます。
カッパーナイタイはとてもやわらかいワイヤーで、長く持続的に効果が発揮されるという特徴があります。
また、このワイヤーは患者さんにもとてもやさしいワイヤーです。
なぜかといいますと、おだいら矯正歯科で使用しているワイヤーは35度が変態点です。
つまり、人間の体温でワイヤーは元の形状に戻ろうとします。
その力で歯を動かしますが、歯が動く際の痛みが強い場合、お口の中を冷水などでゆすぎますと、温度が35度以下になるため、でこぼこに合わせて変形したままになります。
力が加わらないために痛みが緩和されるというわけです。
とても便利でやさしいワイヤーですよね!
これがカッパーナイタイです。
冷たい水につけると…
ぐにゃぐにゃに変形します。
そしてあたたかいお湯に浸すと元の形に戻ります
おだいら矯正歯科では大人の治療の場合、最初に入れるワイヤーのほとんどが、この形状記憶合金を使用しています。
痛みが少なく、歯も持続的に早く動くなんて…
まさに理想的のワイヤーなのです。