皆さんこんにちは、
久々に矯正歯科治療のお話です。
矯正歯科治療の最近の(といっても10年以上前からの話ですが…)トピックスとして、「オルソインプラント」というものがあります。
これは歯ぐきに「ネジ」を打ち込み、その「ネジ」を固定源として前歯を奥に引っ込めたり、奥歯が前にずれてこないように固定するために使用します。
一般の方は何を言っているのかわからないと思いますが、オルソインプラントが開発されたおかげで、かなり矯正歯科治療の幅が広がりましたし、今まで顎を手術しなければ治らなかったようなケースが矯正歯科治療のみで治すことが可能になったりと、かなり画期的な発明で、おだいら矯正歯科でもこれまで200本以上使用しております。
歯ぐきに「ネジ」を打ち込むなどと言うとびっくりされる方がほとんどですが、実際の処置はとても簡単で、矯正のためにおこなう永久歯の抜歯よりよほど楽で10分ぐらいの処置時間で終了しますし、外す場合も麻酔無しで簡単に外れます。
ただ、欠点としてまれにオルソインプラントが外れてきてしまう場合があり、この場合は矯正歯科治療の方針を変更しなければならない場合があります。
オルソインプラントを埋入する処置ですが、皆様ご存じのように私は矯正歯科治療以外は、簡単なむし歯の治療もできませんので、歯周病やインプラントを専門に治療している同級生の山ちゃん先生に月に1度来てもらっています。
そのおかげか、外れる本数が20%以内なら上出来と言われているなかで、現在まで210本埋入し外れたのはわずか10本、つまり約5%と、非常に高い治療成績を収めています。
やはり「餅は餅屋」、ですね!
表側の装置と裏側のインプラントの組み合わせ
表側の装置と表側のインプラント
裏側の装置と裏側のインプラント