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院長ブログ

2011.10.11
院長日記

放射能汚染


皆さんこんにちは、「おだいら矯正歯科」院長の小平です。

 

さて、あの大震災から7ヶ月が経過しました。未だに瓦礫の撤去をはじめとした復興作業が東北3県では続いております。また、福島原発も完全な冷温停止に向けて、現場の方々の努力によって進められております。

この原発の問題さえなければどれだけ復興が進んでいたか…

福島原発のメルトダウンによる放射能汚染は農作物や海産物、畜産物、そして水にいたるまで、本当にたくさんの問題を起こしております。

また、それによって風評被害も頻繁にニュースで目にかけます。

先日は大阪府の架橋工事で福島製の橋桁が使われる予定だったのが、地域住民のクレームによって、工事が中断しているとのこと…また、夏には京都で陸前高田市の被災地からのメッセージが書かれた薪を燃やす計画が中止になったこともありましたね。

本当に悲しい限りです。

 

一方で、小平家もそうですが、小さい子どもがいる家庭のお母さんなどは、自分たちはどうでもいいからとにかく子ども達に安全な物を食べさせてあげたいと、細心の注意をはらっており、その心境もとてもよくわかります…注意するに越したことはありませんし、放射線感受性の高い子どもは特に心配です。

 

そんな中、一冊の本を見つけました。

放射能物質に効果のある食べ物について書いてあるそうなのですが中身は…

私も一応は医療従事者ですので、この本をぱらぱらめくって思わず笑ってしまいました。

「放射能に汚染された体にはわかめの味噌汁がいい!」そんなアホな!(笑)

本屋で平積みしてあり、しかもかなり減っていたので売れているのだと思います。

おそらく子どもを持つ親が藁にもすがる思いで買われているのだと思いますが、私からすると親の不安につけ込み、真実でなくてもさも真実のように語り、それで本が売れればいいと思っているのではないかと、著者と出版社に悪意さえ感じてしまいます。

はっきり言って体内にたまった放射能物質を食物で分解することなどできるはずがありません!

そのため、食物や飲み物など体に入る物に関しては、入った物を排除することを考えるのではなく、いかに体内に入れないかを考えるのが重要ではないかと思います。

 

このような間違った知識や、非科学的なそれこそ都市伝説に近い情報が流れることによって、余計に風評被害が広がるのではないでしょうか。

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