皆さんこんにちは、
ここのところ、マスクをしている方を多く見かけます。
少し前ですとインフルエンザの予防、今は花粉症対策用のマスクだと思いますが、数年前はこの季節でもこれほどマスクを着けている方は見かけませんでしたし、コンビニや薬局でも布製のガーゼに毛が生えたようなマスクしか売っていなかったと記憶しています。
当然インフルエンザ感染には効果的な予防法ですし、花粉症の方には強い味方だと思いますし、当然私も診療するにあたり必ず着けています。
ただ、患者さんと話すときは、風邪を引いてうつしてしまう可能性があるとき以外、マスクを外して話すようにしています。
患者さんの中には耳の不自由な方もいらっしゃるかもしれませんし、その場合は口元の動きを見てもらうことが重要になってきますし、以前マスクをしている顔が怖いと思っている子供もいると聞きました。
また、これは持論ですが自分の表情を患者さんに見せることは、コミュニケーションとして非常に重要だと思っています。マスクをしたまま診療室に案内されるより、笑顔を見せながらご案内した方がされた方も気持ちがいいでしょうし、患者さんに矯正装置の説明をする際も、自分で取り外しができる装置を使ってもらう場合、これを使うことがとても重要なことなんだよという顔をしながら説明した方が、ただ説明書を渡しただけとか、その説明書を棒読みするだけより、より患者さんに重要度が伝わるのではないかと思います。
また、いい意味で顔色をうかがうことは私にとっても重要で、初診相談や検査結果の説明の時に聞いている方の顔を見て、理解していそうならスイスイと話を進めますが、理解されていないような顔をしている場合は、その説明を例え話で話してみたり、違う角度から話してみたり、場合によってはもう一度同じ話を繰り返して話す場合もあります。
それがマスクをされている方だと、表情が今ひとつ読み取れません。
私も医療従事者の端くれですので、マスクの有用性を理解した上でこのような話をしてよいのかと思いますが、表情が見えないのはなんか寂しいです。