皆さんこんにちは、
久々に治療に関してのお話です。
舌側矯正を希望される患者さんで、永久歯の抜歯が必要な場合によく「抜歯した隙間は目立ちませんか?」という質問を受けます。
おっしゃる通りで、特に舌側矯正の場合、なにも装置が見えないところにすきっ歯になっていると目立ちますし、何のために目立たない装置を選んだのかという話になってしまいます。
そのため、抜歯して治療される患者さんには以下のような仮歯を着けております。
あくまでも「仮の歯」ですからこれで物を咬んだりすることはできませんが、見た目の心配はなくなります。
この仮歯は矯正装置によって隙間を閉じるにしたがって徐々に削って小さくしていき、最後には全て外してしまいます。
仮歯を上下につけた状態
だんだん削っていきます。
最後は完全になくなります。
仮歯は抜歯した次の日には着けることができます。そのため、どうしても隙間が気になる方は1本抜くごとにご来院されますし(普通は4本抜歯になりますので4回来院することになります)、それほど気にならない場合は矯正装置を着ける日にまとめて着ける方もいらっしゃいます。
また、上の隙間は気になるけど下は気にならないという場合は、上顎のみに仮歯を着けることもあります。
仮歯は治療上必要なわけではありませんので、見た目の問題のためだけに着けるため、いつどこに着けるかはお好みになります。