皆さんこんにちは、栃木県宇都宮市のおだいら矯正歯科、院長のおだいらです。
さて、先日は神奈川歯科大学同窓会栃木県支部学術講演会があり、出席して参りました。
今回は宇都宮記念病院口腔外科科長の佐々木忠昭先生による「患者急変時の実際に対応」と題した講演がありました。
矯正歯科に関しては薬を使用することはほとんどありませんし、患者さんの年齢的にも若く、糖尿病などの慢性疾患を抱えている人が少ないので、一般歯科に比べると患者さんの様態が急変するなどの緊急事態は少ないと思います。
それでもその可能性はゼロではありません。
滅多に起こらないことですから余計にそのような事態が起きてしまった場合、慌てずに適切な処置が出来るよう大変有意義な講演でした。
特に矯正歯科の場合で可能性があるのは「誤嚥」でしょうか。
気道に異物が入ってしまうことですが、基本的に装置はすべてつながっているので家に帰ってからお口の中の装置を誤嚥することはありませんが、装置を歯に付けているときにはその可能性がゼロではありませんので、細心の注意を払って装置を装着していますが、それでも万が一誤嚥が起こって医師待ったら・・・
いろいろと考えさせられる講演でした。
また、佐々木先生が、「何か起こったときは躊躇なく救急車を呼んでください」とおっしゃっていました。
確かにもし救急車を呼ぶような状況になっても、「もしたいしたことじゃなかったら」とか「サイレンを鳴らされてきて医院が目立ってしまうのではないか」等どうしても躊躇してしまうような気がします。
佐々木先生仰せの通り人命が第一ですので、そのような状況になった場合はためらわず救急車を呼ぶよう心がけたいと思います。
まあ、そのようなことがないのが一番ですので、アレルギーや高血圧、糖尿病などの持病がないか問診票を良く確認し、今まで以上に細心の注意を払って治療に臨みたいと思います。